下地調整の重要なポイント1 コーキング処理
投稿日:2019年8月5日 更新日:2024年6月30日
目次
外壁塗装は下地処理が重要ということをご存知ですか?
下地処理の有無が塗装の耐久性を左右すると言っても過言ではありません。
これから外壁塗装をお考えの方は、ぜひ下地処理の重要性を押さえておきましょう!
下地処理の一つにコーキング工事があります。
本記事では下地処理の一つ コーキング工事についてお伝えします!
コーキングが担っている役割とは?
コーキングは隙間を塞いで防水性を高める充填材です。
ホームセンターにも販売されており、けっこう身近な建材の一つですよ!
コーキングの原料は樹脂が使われています。
使用時は粘度の高い液体状ですが、時間が経つと硬化してゴムのように弾力性を持ちます。
コーキングの役割の一つが防水性を保つこと。
建物は隙間なく密閉されているわけではありません。
必ず細かな隙間が生じますので、そこから水が流れ込まないようにコーキングで防水しています。
現在の建物は高断熱・高気密が重視されます。
その気密に関わるのがコーキングです。
気密性とは密閉性のことで、隙間があると空気の流入が多くなり、室内環境にも影響が出てしまいます。
今では密閉性が高いことから24時間換気が建築基準法で義務付けされましたね。
3つ目の役割が外壁材の干渉を防ぐことです。
サイディングやALCなどのボード型の外壁材は、突きつけて(隙間なくという意味)張ると外壁材の動きに対して遊びがなく、お互いに干渉して割れてしまいます。
干渉を防ぐために等間隔に目地を設けて、そこにコーキングを充填しています。
外壁材は熱の影響で膨張したり、収縮したりします。
前述でもお伝えしましたが、コーキングはゴムのように弾力性を持ちますので、外壁材の動きに対して柔軟に追従することができます。
コーキング工事についてはこちらの「コーキングはいつメンテナンスをすればいい?工事時期を解説!」をご覧ください。
外壁塗装におけるコーキング処理の方法は?
コーキングの施工方法は「打ち替え」と「増し打ち」の2つの方法があります。
これらの工法の違いを簡単に説明するとこのようになります。
打ち替え:既存コーキングを撤去して、新しいコーキングを充填する
増し打ち:既存コーキングを残して、その上に新しいコーキングを充填する
大まかな違いを言えば、コーキングを完全に撤去するか、それともコーキングを残して新しいコーキングを充填するかの違いです。
それでは「打ち替え」と「増し打ち」についてもっと詳しくご説明していきます!
コーキング工事は「打ち替え」が基本!
コーキング工事は「打ち替え」で行うのが基本です。
施工手順はこちらの流れです。
1:既存コーキングを撤去
2:充填箇所の清掃
3:マスキングテープ養生
4:プライマー下塗り(必要な場合は下塗り前にボンドブレーカーの設置)
5:コーキングを充填
6:ヘラ表面押さえ仕上げ
7:養生剥がし〜打ち替え完了
「打ち替え」の利点は既存コーキングを完全に撤去するため、充填深さを稼げることです。
コーキングは10mm厚以上に仕上げることが推奨されています。
「打ち替え」なら十分に厚みを確保できるため、施工上問題がなければ「打ち替え」で行うのが理想です。
水の侵入リスクがあるところは「増し打ち」
コーキング厚を考えると「打ち替え」が望ましいですが、施工する場所によっては「増し打ち」が適している場合があります。
増し打ち工法の手順はこちらです。
1:既存コーキング剥がし(できる範囲まで)
2:充填箇所の清掃
3:マスキングテープ養生
4:プライマー下塗り
5:コーキングを充填
6:ヘラ表面押さえ仕上げ
7:養生剥がし〜打ち替え完了
「増し打ち」の場合は既存コーキングを残して、その上に新しいコーキングを充填します。
主に水の侵入リスクの高い窓や玄関などの開口部にこの工法を用います。
また、入隅のようにコーキングを撤去する際にカッターが入りにくく、無理に撤去しようとすると防水紙を傷つける恐れがある箇所にも増し打ちを用います。
増し打ちで行う際に注意しなければならないのが、コーキング厚が薄くなることです。
どうしても充填する深さが浅くなるため、三角コーキングなど厚みを確保できるように工夫して施工する必要があります。
コーキングの工法についてはこちらの「コーキング工事 工法別施工手順と工事で使用する材料を解説!」で詳しく解説しております。
塗装する前にコーキング処理をして下地を整えることが大事です!
外壁塗装を行う時期になれば、コーキングも同じように劣化が進んで打ち直しが必要です。
コーキングの劣化が雨漏りを招くこともありますので、塗装をする前にコーキング工事も必ずおこなっておきましょう。
リフォームの森では耐久性の高いコーキングもご用意しております。
一般的なコーキングの耐用年数は10年程度ですが、おすすめしているコーキングは20〜30年も耐久します。
詳しくはこちらの「オートンイクシード」でご紹介しておりますので、ぜひご検討してみてください!
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