屋根の遮熱塗装は効果ある?断熱の違いと遮熱塗料がおすすめな人

投稿日:2022年3月15日  更新日:2022年3月16日

塗装工事は足場を組みますから、屋根と外壁はセットで行っておくのがコストの節約になります。

屋根塗装は屋根専用の塗料を使いますが、その中の一つ遮熱塗料はご存知でしょうか?

 

遮熱塗料は熱に対して効果があり、最近では採用するお家も増えてきました。

普通の塗料しか知らないと、いきなり遮熱塗料をすすめられても判断に困りますよね。

そこで今回は屋根塗装に使う遮熱塗料についてを解説していきたいと思います。

 

【遮熱塗料はご存知ですか?屋根と塗料の種類】

塗料の画像

 

外壁には外壁用の塗料があるように、屋根には屋根専用の塗料を使うのが一般的です。

屋根は風雨にさらされ、太陽の紫外線の影響も受けやすいですから、塗料はちゃんと屋根を保護してくれる性能を持っていなければなりません。

屋根に使う塗料は外壁と同じように混合する樹脂に違いがあり、以下の塗料があります。

 

・ウレタン

・シリコン

・フッ素

 

樹脂の違いで性能や耐久性が異なりますが、中には遮熱性能を持つ機能塗料もあります。

その一つが遮熱塗料です。

 

名前に「熱」とあるように熱に対して効果を発揮するのが遮熱塗料。

屋根は太陽光を吸収するため熱の影響を受けますが、その影響が大きい時に遮熱塗料を採用することで改善につながるかもしれません。

 

それでは遮熱塗料がどんな効果があるのか気になるかと思います。

次に遮熱塗料の効果について解説していきます!

 

外壁塗装の塗料についてはこちらの「外壁塗装の塗料はどう選べばいい?種類と選び方を解説!」をご覧ください。

 

【遮熱塗料の効果は?】

温度計の画像

 

熱は移動する(または伝わる)という認識を持っている人はどれくらいいますか?

この熱の移動のことを熱伝導といいまして、熱伝導が高いほど熱の伝わりが大きくなります。

 

屋根は傘をさして太陽を遮っているわけではありませんから、熱を溜め込み、その熱は屋内へと移動してきます。

 

吸収する熱の温度が高いほど屋内に伝わる熱も高くなるため、室内の温度も上がってしまいます。

とくに気温が高くなる夏場の時期は、屋根が吸収した熱の影響は大きいです。

 

室温が上がってしまっては生活がしづらいですし、エアコンの電気代も高くなるため、このままでは困ってしまいますよね。

 

そんな時に効果を発揮するのが遮熱塗料です。

遮熱塗料は屋根に塗装することで太陽光に含まれる近赤外線を反射して熱の吸収を抑えてくれます。

 

熱の吸収を抑えることができれば、その分室内温度の上昇も抑制できるため、エアコンの電気代も安くなります。

 

屋根からの熱が伝わってくるといってもそんなに影響があるのかイメージがつきにくいですよね。

夏の時期の太陽は角度が高くなりますので、長い時間屋根に日差しが照らされ非常に高温になります。

 

夏の季節にずっと同じ場所に立っていることを思い浮かべてみてください。

ジリジリと太陽の光が当たってとても暑いですよね。

 

それと同じで夏は太陽に照らされる状態が長くなるため、屋根の表面温度は高温になります。

 

屋根の表面温度は60℃にもなりますが、遮熱塗料を塗布することで15〜20℃も温度を低くさせる効果があります。

 

屋根の表面温度が下がれば室内温度も低下してきますので、室内環境を改善できる効果も遮熱塗料は期待できます。(約1〜3℃程度の低減効果が出ているところもあります)

 

【遮熱性と断熱性の違い】

太陽の画像

 

同じ熱に関係する性能で断熱というのがあります。

遮熱と混同してしまうかもしれませんが、それぞれ熱への効果はまったく違います。

 

まず、遮熱は熱を遮る、反射する、という性能のことです。

それに対して断熱は熱の移動を防ぐという性能を表しています。

 

遮熱性の場合、屋根に受ける太陽光を反射して熱の吸収を防ぎますが、断熱の場合は熱を吸収してもそれ以上先に熱が伝わらないように防ぎます。

 

断熱の「冬は暖かく、夏は涼しい」というのは、外からの熱の伝わりを防ぎ、屋内の熱が外に逃げていかないということです。

 

遮熱性と断熱性の違いは、簡単にいいますと以下のことです。

 

・遮熱は熱を反射(日射反射)する性能

・断熱は熱の伝わり(熱伝導)を抑える性能

 

一見すると似た性能に思えますが、熱に対する働きがまったく異なりますので、混同しないように注意しましょう。

 

【遮熱塗料のメリット・デメリット】

メリット・デメリットの画像

 

それでは、遮熱塗料の性能や効果についてご説明してきたところで、今度は遮熱塗料の導入にあたってメリットとデメリットについてチェックしていきましょう。

 

いくら遮熱塗料に効果があるといってもメリットとデメリットについてはちゃんと把握し、本当に最適なのか比較しておかなければなりません。

 

遮熱塗料のメリット、デメリットを以下にまとめましたのでご覧ください。

 

【遮熱塗料のメリット】

・室温上昇を抑える

・節電、省エネ効果が期待

・熱が原因の劣化を抑制する

 

【遮熱塗料のデメリット】

・汚の付着や劣化すると遮熱効果が落ちる

・熱を取り入れたいというケースでは不向き

・色によって日射反射率が違う

・断熱性の高い建物には遮熱塗装の恩恵を受けにくい

 

メリットは遮熱性能による温度上昇を抑えるということ、熱が原因の劣化を抑制するというメリットがあります。

 

ここで意識しておきたいのがデメリットです。

遮熱塗料は色によって日射反射率が違います。

 

黒は日射反射率が低いため、より遮熱性の効果を得たい方は白やグレーなどの日射反射率の高い色を選ぶことをおすすめします。

 

また、汚れや劣化は遮熱性能が落ちてきます。

塗料の中には汚れがつきにくい遮熱塗料もありますので、長く遮熱性能を持続させたい方は低汚染性の性能を持つ塗料を選びましょう。

 

最近の住宅は断熱性が高くなっています。

天井断熱や屋根断熱を設けている建物は、そもそも熱の移動を防ぐ性能が高くなっていますので、遮熱塗装はあまり効果が出ない可能性があります。

 

エアコンをつけても涼しくならない、エアコンを消すとすぐに部屋が熱くなる、ということがない場合は、熱の流入が少ないため遮熱塗装をしても効果はあまり実感できないかもしれません。

 

屋根塗装ついてはこちらから

 

【遮熱塗料がおすすめな人】

おすすめの画像

 

ここまで遮熱塗料についてお伝えしてきました。

遮熱塗料は熱を遮る効果がありますので、夏場になると室内がすぐに暑くなり、エアコンをつけてもあまり効果がないという方におすすめです。

 

遮熱塗装の効果が発揮されれば室温は1〜3℃ほど低下し、エアコンの使用負担も軽減できます。

一般的に室内温度が1℃下がることで空調費は約10%削減できると言われています。

 

電気代の節約と省エネ効果が得られる遮熱塗料。

これから屋根塗装を考えている方にぜひご検討していただきたい塗料です。

 

遮熱塗装は建物の断熱性を考慮して採用するか判断する必要があります。

専門的なことになってしまいますので、導入するか判断が難しいかと思います。

 

当社は無料で建物診断を実施しておりますので、遮熱塗装の効果が期待できるか見て欲しいという方はお気軽にご相談ください。

 

無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

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