コーキング工事 工法別施工手順と工事で使用する材料を解説!

投稿日:2024年3月31日

コーキング工事は建物のメンテナンスに欠かせない工事。

外壁の目地や部材の接合部、クラック補修など隙間が生じるところにコーキングを充填し、防水性や気密性を保ちます。

 

外壁塗装と一緒に行われることが多く、塗装前する前にコーキング工事を行なっています。

コーキングの劣化は雨漏りを引き起こす原因となりますので、適切な時期にメンテナンスを行いください。

本日は、コーキング工事の流れについて解説いたします。

 

【コーキング工事とは?工事をする目的】

コーキング工事の施工手順と工法・工事で使用する材料を解説!

冒頭でもあるようにコーキング工事は、建物の防水性と気密性を保つために行っています。

建物は隙間なく完全に密閉されて組み上がっているわけではありません。

 

サイディングやALCなどの外壁材は、あえて隙間(目地)を開けて外壁材を張っています。

もちろん隙間があればそこから水が入ってしまい、空気の流入も増えて気密性が下がります。

 

そこで登場するのがコーキングです。

コーキングはポリウレタンやシリコーンなどの樹脂を原料とする充填材でして、住宅ではこちらの箇所に施工しています。

 

【コーキング工事を行なっている箇所】

・外壁の目地

・部材の接合部や取り合い部

・窓などの開口部

・浴室やキッチンなどの水まわり(屋内工事)

 

コーキング工事については「コーキング工事は外壁塗装と同じタイミングがおすすめ!」で詳しく解説しておりますので、良ければこちらもご覧ください。

 

【コーキング工事の工法と材料】

コーキング工事の施工手順と工法・工事で使用する材料を解説!

ここではコーキング工事の施工方法と手順を解説いたします。

コーキング工事は防水に関わり、雨が降っていると硬化不良や接着不良を起こすため施工できません。

コーキング工事もちゃんとした施工方法と的確に現場を判断して対応していかなければなりません。

 

【コーキング工事の工法】

コーキングの施工方法は「打ち替え」と「増し打ち」の2つの工法があります。

二つの工法の違いはこちらです。

 

・打ち替え:既存コーキングを撤去してからコーキングを打設する

・増し打ち:既存コーキングを残してその上からコーキングを打設する

 

簡単に区別してしまうと「古いコーキングを完全に撤去するか、残すかの違い」です。

 

基本的にコーキング工事は「打ち替え工法」で行います。

ですが、窓や入隅など水の侵入リスクが高いところ、コーキング撤去時に外壁内の防水紙を傷つける恐れがあるところでは「増し打ち工法」で行います。

 

現場の状況を見て的確に判断が必要というのは、「打ち替え工法」と「増し打ち工法」を適切に使い分けるためです。

 

【コーキング工事で使用する材料】

コーキング工事ではこちらの材料を使用します。

 

【コーキング工事で使用する材料】

・コーキング

・マスキングテープ

・プライマー

・ボンドブレーカー(二面接着の場合)

・バックアップ材(充填深さがある場合)

・ヘラ(仕上げ用)

 

コーキングにもウレタン系やシリコーン系、変成シリコーン系など種類があります。

それぞれ用途がありますので、施工条件に適しているコーキングを選定します。

 

【工法別 コーキング工事の施工手順】

それではコーキング工事の施工手順を工法別に解説いたします。

前述しましたが、コーキング工事は基本的に「打ち替え工法」で行います。

 

「増し打ち工法」で用いる場合、コーキングが薄くなってしまうと意味がありません。

メーカーではコーキング厚10mm以上の確保を推奨しています。

 

【コーキング工事 打ち替え工法の施工手順】

コーキング工事の施工手順と工法・工事で使用する材料を解説!

① 既存コーキングの撤去

※劣化したコーキングは硬質化しているため、外壁材を傷つけないように注意して剥がします。

② 清掃〜養生

※コーキング撤去後、充填箇所に埃やチリなどが残っていると接着力が落ちるため、きれいに清掃します。その後にマスキングテープを貼って養生します。

③ ボンドブレーカーやバックアップ材の取り付け

※こちらは必要に応じて取り付けます。ボンドブレーカーは2面接着させるために打設箇所底面に貼るテープです。バックアップ材はコーキングが沈まないように充填箇所が深いときに取り付けます。

④ プライマー塗布

※プライマーは接着剤の効果があり、コーキングが剥がれにくくなります。

⑤ コーキング充填

※コーキングはコーキングガンという専用の道具を使って打設します。

⑥ ヘラ押さえ仕上げ

※充填したコーキングの表面をヘラで均します。スポンジ付きのヘラを使うときれいに仕上げられます。

⑦ 養生剥がし〜完了

※仕上げまでできたら養生のマスキングテープを剥がします。コーキングが途中で固まってしまうと養生を剥がすときに一緒に引っ張ってしまう可能性がありますので、なるべく硬化する前に仕上げることが重要です。

 

【コーキング工事 増し打ち工法の施工手順】

コーキング工事の施工手順と工法・工事で使用する材料を解説!

① 既存コーキングの剥がし(できるかぎり)

※増し打ち工法でもコーキング厚を確保できるように可能なら古いコーキングを剥がします。深くカッターの歯を入れてしまうと防水紙を傷つける恐れがありますので、状況に応じて調整することが大事です。

② 清掃〜養生

③ プライマー塗布

④ コーキング充填

※コーキング厚は10mm以上を推奨しています。1〜2mmの厚みではコーキングの役割を果たせませんのでご注意ください。充填厚がかぎられてしまう場合は、三角コーキングなど工夫して施工します。

⑥ ヘラ押さえ仕上げ

※コーキング表面をただ平らに均すだけでなく、水の流れていく方向に斜面をつけて均す場合もあります。

⑦ 養生剥がし〜完了

 

増し打ち工法は水の侵入リスクや防水紙を傷つける恐れがある場合に採用します。

また、ALCは目地が深いため、1回目は増し打ちで行います。

 

【まとめ|コーキング工事は外壁塗装とご一緒に行いください!】

コーキング工事の施工手順と工法・工事で使用する材料を解説!

コーキング工事は雨漏りを防ぐ大事なメンテナンス工事です。

耐用年数は10年前後と外壁塗装の時期と重なりますので、工事をする際はご一緒に行いください。

 

現在では高耐久のコーキングも登場しております。

リフォームの森は高耐久コーキングもご用意しておりますので、ぜひこちらもご検討ください。

 

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  • 外壁診断士
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  • 安全衛生教育修了
  • 労働安全衛生法による技能講習終了
  • 他、多数

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