外壁塗装で使用する下塗り用塗料の種類と特徴を解説!
投稿日:2024年4月23日
外壁塗装は大切な建物を守るために必要なメンテナンス工事です。
塗装はDIYでもよく行われますので、塗料を塗るというイメージはなんとなくできるかもしれませんが、外壁塗装の場合は誤った方法で施工してしまうと短期間で塗装が剥がれてしまうなど大変なことになってしまいます。
外壁塗装でよく目にするのは上塗り塗料ですが、下塗りの工程で使うのは、シーラーなどの下塗り用塗料です。
下塗り用塗料は建物の状態や素材、環境などで適切なものが変わってくるため、基本的に業者が建物に適した下塗り用塗料を選びます。
下塗り用塗料にも色々な種類がありますので、本記事では外壁塗装で使用する下塗り用塗料の種類について解説したいと思います!
下塗りの役割と上塗りの違い
まずは下塗りと上塗りの違いについてお伝えします。
下塗りは塗装の土台となる工程で、下塗り塗料を使用します。
下塗り用塗料は、下地と上塗りを結ぶクサビとしての役割を持つ塗膜を形成します。
また、塗料の吸い込みを防ぐことや下地の凹凸を平滑にするなど、主に下地を整えることが目的にあります。
それに代わって上塗りでは上塗り塗料を使用します。
上塗り用塗料には、建物の保護と美観性や機能性を向上させることが目的にあります。
上塗り用塗料にはアクリルやウレタン、シリコン、フッ素などの種類があります。
塗料の種類で価格や性能が異なり、お施主様が目にするのもこの上塗り用塗料です。
下塗りと上塗りの違いについては「外壁・屋根塗装の下塗りと上塗りはどう違うの?」で詳しく解説しております。
良ければこちらもご覧ください。
下塗り用塗料の種類
下塗り用塗料はこちらの種類があります。
・シーラー
・プライマー
・フィラー
・バインダー
・サーフェイサー
上記の塗料を一つずつご紹介いたします。
シーラー
シーラーは密閉や密封を意味する英語のシールが由来です。
シーラーの効果は、上塗りの塗膜をがっちりと下地に結びつける接着力です。
シーラーを塗ることでクサビとなる塗膜を形成し、塗膜の密着性を高めることができます。
また、下地に膜を張ることで塗料の吸い込みを防ぎ、色ムラを抑えます。
通常、シーラーは1回塗りですが、下地が傷んでいると塗料の吸い込みが多くなるため、必要な塗膜厚を確保できない場合は、再度塗装を繰り返します。
シーラーは主にコンクリートやモルタル、石膏ボードなどの外壁材に使用され、水性と油性の2種類があります。
油性は水性に比べて密着力や浸透性に優れており、下地の強度を高めることができます。
プライマー
プライマーの効果はシーラーとほぼ同じであり、明確な区別がされていません。
ですが、鉄部用や木部用、塩ビなど多様な下地に適用する塗料にプライマーと名前がついていることが多いです。
鉄部用のプライマーは、塗膜の付着力を高めること以外に錆の発生を防ぐ防錆効果もあります。
建物には様々な鉄部材がありますので、このような部材に鉄部用の下塗り剤を使用します。
ただし、鉄部用プライマーは、あくまでも錆の発生を防ぐ効果であって、錆を落とす効果はありません。
もし、塗装する部材が錆びていた場合は、塗装する前にケレンを行なって除去してから塗装する必要があります。
鉄部塗装についてはこちらの「錆びたら大変!鉄部塗装の大切さと塗装が必要な金属、塗装時期について」をご覧ください。
フィラー
フィラーは上記のシーラーやプライマーとは異なり、粘度が高く、肉厚な塗膜を形成する下塗り用塗料です。
付着力を高めるだけでなく、下地の凹凸を平滑にすることができ、仕上げ前の下地調整に使用されます。
塗膜は伸び縮みする弾性の性質を持ち、動きに対して追従性があります。
モルタルのような硬い外壁材やクラックを起こしているところは脆弱でひび割れを起こしやすいですが、フィラーを塗ることで塗膜を追従させ、ひび割れを防ぐことができます。
窯業系サイディングのように熱を溜める外壁材に塗ってしまうと、塗膜が膨れてしまう可能性がありますので、適用下地をよく確認してから使用する必要があります。
バインダー
バインダーはシーラーやプライマーと同じ役割を持つ下塗り用塗料です。
上記の塗料に比べてあまり耳にしないかもしれませんが、塗料の吸い込みを防ぐ効果よりも下地と上塗り塗膜の定着を重視する際にバインダーを使用することがあります。
サーフェイサー
サーフェイサーは下塗りの工程で塗るものではなく、下塗り後の中塗りで使用される塗料です。
下塗り後の微調整のために使用され、下塗り時に出てしまった凹凸を平滑に均す役割があります。
下塗り後でもサーフェイサーを塗ることで、多少の不具合をカバーでき、塗装の品質を向上させることができます。
リフォームの森は診断をもとに最適な塗料をご提案いたします!
外壁塗装では下塗りが必須です。
下塗り用塗料は基本的に業者が選定するものなので、お施主様ご自身が目にする機会は少ないかと思いますが、塗装の土台となる大事な塗料となりますので、見積もり時はどんな下塗り剤を使っているのか確認しておきましょう。
下塗り用塗料は建物の状態や素材、環境などで求められる性能が異なります。
リフォームの森は、必ず建物診断を実施して、診断結果をもとに最適な塗料をご提案いたします。
建物診断は無料で行なっておりますので、お住まいのことでなにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
“mu”
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