【雨漏り】意外と知らない発生箇所とその原因・症状とは?
投稿日:2022年4月22日
水が建築物内部へ侵入する現象には、「雨漏り」「水漏れ」「すが漏れ」の3つがあります。
今回は「雨漏り」について詳しく解説していきます。
雨漏りとは
「雨漏り」とは、雨が建築物の内部へ意図しない場所から侵入する現象のことをいいます。
雨漏りは建物の寿命を縮めてしまう大きな要因のひとつです。
天井に雨漏り跡のシミなどを見つけたら傷みがひどくなってしまう前に、できるだけ早めの対処が必要です。
▶当社では急な雨漏りにも対応しています。こちら「雨漏りスピード補修」をご覧ください。
梅雨の時期には、自宅などの雨漏りを経験をしたことがある方は少なくないでしょう。
雨漏りは老朽化した建物だけに限らず、築年数が浅い建物でも起こり得る現象です。
マイホームを新築したばかりなのに雨漏りしたという経験はありませんか?
「雨漏り」について、その種類や原因・症状などをご紹介いたします。
雨漏りの種類
雨漏りの種類と原因・症状にはさまざまなものがあります。
雨漏りと聞くと屋根の隙間などから雨水がしみ込み天井にシミができてポタポタと雨水がしたたり落ちてくる……、
というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
しかし、雨漏りの症状が見られる箇所は屋根からの雨漏りではありません。
雨漏りの代表的な箇所は屋根になりますが、意外と知られていないのは外壁が原因となる雨漏りです。
それぞれの箇所で起きる雨漏りの原因と症状について、詳しく解説していきます。
屋根からの雨漏り
雨漏りの原因としてイメージされることが多いのが「屋根からの雨漏り」ですが、屋根の種類によって
その原因や症状は異なります。
ここでは、屋根の材質の種類別にご紹介します。
・スレート屋根
スレート屋根は、粘板岩を板状に薄く加工した軽い屋根材「スレート」を使用しています。
主に天然石で作られた天然石スレートと、セメントで作られた化粧スレートがあり、天然石スレートは見た目に
高級感があります。
しかし、価格が高いことから、一般的な住宅に広く普及しているスレートのほとんどが化粧スレートです。
化粧スレートは薄く板状に加工されているため、台風や飛来物などでもスレートにひびが入ったり、
割れたり、浮いたりなど破損しやすいというデメリットがあります。破損が生じると、雨漏りの原因となります。
そして、屋根の下の建材に雨水がしみ込んで、内壁が劣化して腐ってしまう場合もあるのです。
さらに、スレート屋根はスレート板を組み合わせて作るため、屋根材同士の接着部分が多く水漏れを起こしやすい
という特徴があります。接続部はカビや苔が繁殖しやすく、劣化が進んでいく原因となっています。
また、スレートを塗装する際、スレート同士の隙間を開けて雨水の通り道を作る「縁切り」という作業を行いますが、
この作業を施していないと雨漏りのリスクは高くなるため十分な注意が必要です。
屋根はお客様の目が届きにくい箇所になります。雨漏り工事を依頼する際の業者選びは重要です。
▶雨漏り工事や屋根塗装をお考えの方は、こちら「業者の選び方」をご参考にしてください。
・瓦屋根
「瓦」は、日本国内では古くから屋根材として利用されています。
近年では、耐震性を考えた「スレート屋根」が増えていますが、日本建築の特徴でもある「瓦屋根」にこだわった家に
長年住み続けている方もいます。
瓦は重量が重いというイメージがありますが、屋根材に使用した場合に耐久性が高く、他の屋根材と比べた場合にも
大きく差がつくほどです。
しかし、最近では この耐久性が高いというイメージだけが先行しています。
「耐久性が高い」=「メンテナンスの必要がない」と認識している人が多いようですが、実際は、瓦屋根は木材や漆喰
などさまざまな副材を使用しているので、定期的なメンテナンスをする必要があります。
瓦屋根の雨漏りの主な原因には、瓦のズレがあります。
地震の揺れや台風などの強風が吹くことで瓦がズレてしまうのです。
瓦のひび割れも雨漏りの原因です。地震の影響だけでなく、塩害や冷害が原因で瓦が割れてしまうこともあります。
さらに、屋根瓦を施工する際の瓦を固定するための漆喰は、経年により硬化するという特徴があります。
硬化したことで漆喰にひびが入り、最終的には崩れてしまうのです。
そのほかにも、屋根土が雨水で少しずつ侵食されて流されることがあります。
地震の揺れや強風で屋根の接合部分の隙間を埋める役割の棟瓦に歪みが生じ、これらの箇所から雨水が侵入し雨漏りを
引き起こす原因となっているのです。
▶屋根の修復についてはこちらの「屋根塗装」でも、劣化症状などがステージ別に記載してありますので
ご参考にしてください。
外壁からの雨漏り
雨漏りの意外な原因である「外壁から雨漏り」の主なものには、
外壁のひび割れとシーリング材(コーキング剤)の劣化、塗膜の劣化などがあげられます。
ここでは、それぞれの原因と症状についてご紹介します。
・外壁のひび割れ(クラック)
外壁のひび割れが原因で起こる雨漏りは、意外と知られていませんが多い傾向にあります。台風などの際に外壁に叩き
つけられた雨水が、外壁のひび割れ部分の隙間から染み込み壁内に入ってきてしまうのです。
壁内を伝ってきた雨水は、内装の壁にシミをつくるだけではなく、内壁を腐らせてしまう原因となります。
・コーキング剤の劣化
外壁のサイデイングの目地や、窓サッシとの隙間、エアコンのダクトなど壁に穴を空けて器具を設置した部分には
シーリング材(コーキング剤)が施してあります。
しかし、経年劣化でコーキング剤が縮み、ひび割れや隙間ができるため、雨水がしみ込んでしまうのです。
・塗膜の劣化
外壁の塗膜は経年劣化によりはがれた場合、防水効果が低下して雨漏りが起こります。
塗料を塗り直すことで防水効果を復活させられますが、雨漏りの被害が大きく、建物内部まで雨水がしみ込むと
木材の補修や内装補修も必要になってきます。
塗膜の劣化による雨漏りが起きた場合は、外壁の一部だけでなく家全体の塗膜の劣化が進んでいることが多いので
家全体の外壁塗装をおすすめします。
▶外壁の塗り替え時期の目安については、こちら「外壁塗装」をご参考にしてください。
まとめ
雨風から大切な家を守っているのは屋根だけではなく、実は外壁も大きな役割をしていることが、お分かりいただけたのでは
ないでしょうか。外壁は屋根よりも面積が大きいことから、屋根と同様に雨漏り対策のための重要な箇所といえます。
▶当社では無料診断を行っています。こちらの「屋根・外壁0円診断」をご利用ください。
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