外壁塗装の際はベランダ防水工事もお忘れなく!
投稿日:2022年7月11日
目次
外壁塗装の際には、ベランダのメンテナンスも同時にすることがおすすめです。ベランダも外壁同様に、日々太陽から受ける紫外線や雨風にさらされています。そのまま放置しておくと劣化が進み、雨漏りの原因となる場合があります。さらに家の内部を腐敗させてしまうことにもなりかねません。
ほとんどの場合、ベランダの床面には防水加工が施されています。ここでは、ベランダ防水の種類やベランダの劣化症状などを解説します。
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ベランダ防水の種類
ベランダの防水工法は主に3種類あります。それぞれの特徴やメリット・デメリットなどについて紹介します。
◇シート防水
厚さ1~2㎜程度のシートを床面に貼り付ける工法です。
「塩化ビニールシート防水」と「ゴムシート防水」の2種類があり、一般的には「塩化ビニール防水」が多く利用されています。面積が広く平らな床面に向いています。
○施工方法
(1)下地を作る
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(2)防水シートを敷く
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(3)熱で溶着して完成
○耐用年数 12年~15年
○工期 3~7日
○メリット
・紫外線や熱に強く耐久性に優れている
・劣化症状が見た目で分かる
・トップコートが不要である場合が多い
・施工費が比較的安い
○デメリット
・複雑な形状のベランダには施工不可
・施工中に騒音がある
・約15年ごとに全交換する必要がある
・施工には熟練した技術が必要である
◇ウレタン防水
液状のウレタン樹脂で塗り固める工法です。
重ね塗りをして防水層を形成し、弾力性のある床面に仕上げます。ウレタン防水には、ベランダなどの狭い場所向きの「密着工法」と、屋上などの広い場所向きの「通気緩衝工法」の2つの工法があります。
○施工方法
「密着工法 」は、水分が多い場所には適さない。
(1)下地にウレタンを塗る
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(2)トップコートを塗る
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(3)乾燥して完成
「通気通気緩衝工法」は、水分が多い場所でも施工可能。
(1)通気緩衝シート(湿気や水分を逃がすシート)と換気筒の取付
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(2)下地にウレタンを塗る
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(3)トップコートを塗る
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(4)乾燥して完成
○耐用年数 「密着工法」7~10年 「通気緩衝工法」10~15年
○工期 「密着・通気緩衝工法」 屋上など広い場所は5~10日、一般住宅のベランダは3~7日
「密着工法」と「通気緩衝工法」の共通する基本的なメリット・デメリット
○メリット
・複雑な形状のベランダに施工可能
・下地、面積を問わない
・比較的施工費が安く済む
○デメリット
・経年劣化により亀裂が発生する
・施工には熟練した技術が必要である
◇FRP防水
プラスチック製の繊維「FRP(エフアールピー)」を床面に敷き詰め、上から樹脂で固める工法です。
最近の新築の住宅では、ベランダの防水にはほとんどがFRP工法が採用されています。非常に丈夫な床に仕上がるため、デパートの屋上などにも多く使われます。
たくさんの人が歩いたり、重いものを置いたりする陸屋根向きです。下地の伸縮には弱いことから「広さがある木造の陸屋根」には施工できません。
○施工方法
(1)下地を作る
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(2)防水シートを敷く
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(3)熱で溶着して完成
○耐用年数 12年~15年
○工期 3~7日
○メリット
・複雑な構造物でも施工できる
・軽量で耐久性が高い
・塗装ムラができにくい
・工期が短い
○デメリット
・紫外線に非常に弱く、こまめなメンテナンスが必要
・塗膜が硬く伸縮性が低いためひび割れしやすい
・他の防水工法より費用が割高
ベランダの劣化症状とは
ベランダは、外壁塗装のタイミングに合わせてメンテナンスを行うことがおすすめですが、劣化症状によっては早急に対処しなければならないこともあります。
以下はベランダの主な劣化症状です。日頃からベランダの様子をチェックしておくことが大切です。
○ひび割れや剥がれ
ベランダの床面がひび割れてしまうと、隙間から雨水が侵入します。侵入した雨水が内側に溜まり、蒸発する際に塗膜が膨れて剥がれの原因にもつながります。
細かいひび割れであれば、トップコートの塗り替えだけで済みます。しかし、大きくひび割れて劣化が進行している場合には、下地や防水シートなどすべて撤去してから防水工事をします。
○苔、藻、カビの発生
ベランダの塗装面が劣化してきた状態は、苔やカビが生えやすいです。塗料本来の防カビ防藻効果が経年劣化により低下しているためです。
苔や藻やカビが見られたら、メンテナンスを検討するタイミングといえます。
○水溜りができる
ベランダの床は、排水溝に効率良く雨水などの水が効率良く流れていくように勾配がつけてあります。しかし、ベランダの床面の防水層が劣化して変形してくると、凹んだところに水溜りができてしまいます。
また、排水溝にゴミや落ち葉などが溜まっていると、雨水が上手く排水できずに水溜りができるケースもあります。その状態のまま放置しておくことも防水層の劣化を早める原因のひとつです。
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ベランダの防水をより長持ちさせるための工夫とは
ベランダの防水は正しいメンテナンスを行うことで、劣化症状の進行を遅らせることができます。ベランダの防水を長持ちさせるために工夫できることを3つご紹介します。
○ベランダタイルの設置
ベランダの防水層を太陽からの紫外線から守るためにベランダタイルを設置します。劣化スピードを緩めることができ、飛来物により床面に傷がつくのも防げます。
ベランダタイルは素材や色もたくさんの種類があります。気軽にイメージチェンジもできてベランダで過ごす時間がより楽しくなるでしょう。
○定期的に掃除をする
ベランダは、気づかないうちにゴミやホコリなどが溜まっていることがあります。そのままにしておくと排水溝がつまり、水溜りができて常苔や藻やカビが発生しやすくなります。
また、植物をベランダで育てている場合などは特に注意が必要です。泥や砂が排水溝に溜まりやすいため、掃除はこまめにすることが大切です。
○定期的にトップコートを塗り替える
ベランダの床面はトップコートが施されていますが、劣化症状が目立ってくるまえに塗り替えることをおすすめします。
5年に1回程度のペースで塗り替えれば、防水層を長持ちさせることができます。
外壁塗装と一緒にベランダ防水工事を行うと良い理由
外壁塗装を行う際には、ベランダ防水工事も同時にすることをおすすめしています。足場代が一度で済むため経済的です。
また、建物全体のリフォーム周期を揃えれば、次回のリフォームに必要な費用の準備やスケジュールを立てやすくなります。
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まとめ
ベランダに劣化症状がみられた場合には早めの対策が必要です。劣化症状が進行すると雨漏りの原因や、建物内部の腐敗につながります。
ベランダの劣化を遅らせる工夫することで、外壁塗装のタイミングに合わせて防水工事が可能になります。
外壁塗装やベランダ防水工事をお考えの方は、参考にしていただけましたら幸いです。
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