どっちがいい?屋根葺き替えがおすすめな人・屋根カバー工法がおすすめな人
投稿日:2023年2月27日 更新日:2023年3月2日
屋根が20年以上経つと痛みが激しくなり、そろそろ塗装以外の工事が必要になってきます。
このくらいの年数が経ちましたら「屋根葺き替え」か「屋根カバー工法」のどちらかをご検討していただくことになります。
どちらも屋根を新設するリフォーム工事ですが、工法がまったく違い、それぞれメリット・デメリットがあります。
屋根や建物などの条件によっては適さない場合もあります。屋根は大切な構造体の一つですから、問題が起きないように適切な方法でメンテナンスすることが大切です。
本日は屋根リフォームでよく比較される「屋根葺き替え」と「屋根カバー工法」についてお伝えし、どちらの工法が適しているかご説明いたします。
【屋根葺き替えと屋根カバー工法の違い】
屋根は太陽光や風雨が屋内に入ってこないようにしている大事な構造体です。外壁や設備がどんなに正常でも、屋根が不具合を起こしていたら、まともに生活ができなくなってしまいます。
長期的に屋根を維持するためには、屋根のメンテナンスは欠かせません。
屋根リフォームは塗装の他に「屋根葺き替え」と「屋根カバー工法」があります。
各工法の違いを表にまとめましたのでご覧ください。
屋根葺き替え | 既存屋根を解体し、野地板、ルーフィング、屋根材、役物を新設する工法 |
屋根カバー工法 | 解体は役物と最低限で抑え、既存屋根の上に新しい屋根を新設する工法 |
「屋根葺き替え」と「屋根カバー工法」はどちらも屋根を新しくできるリフォームですが、その工法はまったく違い、もともとの屋根を残すか、残さないかは、選択できる屋根材の種類や建物の強度などに大きく影響してきます。
各屋根工法の特徴は、メリット・デメリットにも反映されます。それでは次に屋根葺き替えと屋根カバー工法のメリット・デメリットを比較してみましょう。
「屋根葺き替え」と「屋根カバー工法」については以下のページもご参考にしてください。
【屋根葺き替えと屋根カバー工法のメリット・デメリットを比較】
屋根工法 | メリット | デメリット |
屋根葺き替え |
・屋根の重量負担が軽い ・選択できる屋根材に制限がない ・下地の状態を確認できる ・火災保険を適用できる |
・工事代が高い ・工事日数がかかる ・砂埃が舞うため近隣に配慮が必要 ・解体時の騒音がある |
屋根カバー工法 |
・解体費・廃材処分費が抑えられ、工事代が安い ・工事日数が短い ・二重構造により、断熱性・遮音性が向上する |
・屋根が重くなり、耐震性が低下する恐れがある ・選択できる屋根材に制限がある 太陽光発電の設置が難しくなる ・条件によって施工不可 ・火災保険が適用されない場合がある
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「屋根葺き替え」と「屋根カバー工法」で注目すべきところは、屋根への負荷です。「屋根カバー工法」はもともとの屋根を残すため、重量が重くなり、耐震性が低下する恐れがあります。
もし、カバー工法を希望する場合は、建物にかかる負担が十分に耐えられるかどうか、構造から判断する必要があります。
屋根カバー工法に代わって屋根葺き替えは、屋根が取り払われますので、重量の心配はしなくても大丈夫です。
もともとの屋根材が瓦など重い屋根の場合は、金属屋根などの軽量屋根材に葺き替えることで、むしろ耐震性を向上させることができます。
屋根のメンテナンスが必要な理由についてはこちらの「なぜ屋根のメンテナンスは必要?屋根を放っておいてしまうリスク」をご覧ください。
【屋根葺き替えと屋根カバー工法、結局どっちがいいの?】
「屋根葺き替え」と「屋根カバー工法」の違いやメリット・デメリットを見てきましたが、結局のところどちらがいいかということが解決されていませんよね。
なにも問題なく屋根を新しくするのなら「屋根葺き替え」を採用すれば間違いありませんが、「屋根カバー工法」と比べて工事代がかかるのがネックです。
「屋根カバー工法」で施工可能なら、むしろ「屋根葺き替え」よりも安く屋根を新しくできてメリットも大きいでしょう。
施工する屋根や建物の状態(条件)によって「屋根葺き替えが適している場合」と「屋根カバー工法が適している場合」で分かれます。
以下の表に「屋根葺き替えが適しているケース」と「屋根カバー工法が適しているケース」をまとめました。施工対応可能なケースを確認して、適切な工法を採用しましょう。
【屋根葺き替えが適しているケース】 | 【屋根カバー工法が適しているケース】 |
・瓦を葺いている屋根 ・耐震性を向上させたい ・屋根下地の状態を確認したい ・雨漏りを直したい ・火災保険が適用可能か心配したくない ・自由に屋根材を選びたい
|
・工事代を安くしたい ・少しでも早くに工事を終えたい ・数年後に引っ越しまたは建て替えをする ・耐震性に問題がない ・瓦以外の屋根 |
一つ注意していただきたいのが、「屋根カバー工法」は一つの条件をクリアしても、他の条件が合わなければ施工できません。
「屋根カバー工法」を採用するにあたって必須条件となってくるのが以下の4つです。
・瓦以外の屋根であること
・雨漏りしていないこと
・屋根の劣化が進んでいないこと
・耐震性に問題がないこと
このうちどれか一つでも該当する場合は、「屋根カバー工法」だと問題を起こす可能性がありますので、「屋根葺き替え」を採用ください。
それでは、ここまで「屋根葺き替え」と「屋根カバー工法」のどちらが適しているかなどをご説明させていただきました。
どちらの工法が適しているかについては、実際に屋根を見ないと判断ができません。プロの判断が必要になりますので、屋根リフォームをお考えの方は、一度専門業者に屋根を見てもらい、どちらの工法が適しているか相談しましょう。
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“mu”
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