下地調整の重要なポイント3 釘頭と下地強度の確認(トタン)

投稿日:2019年8月5日  更新日:2024年9月26日

 
外壁塗装の工程には下地処理があります。

下地とは塗装する面のことです。

 

塗装というと、ただ塗料を塗るイメージかもしれませんが、それではすぐに剥がれてしまいます。

塗装を剥がれにくく仕上げるには、この下地処理がキーポイントなのです。

 

外壁材はモルタルから近年普及しているサイディング、昔から用いられているトタンなど様々な外壁材があります。

 

トタンは、今でこそ少なくなりましたが、まだまだ塗装させていただく機会がたくさんあります。

本記事では、トタン外壁の塗り替え時にぜひ行っていただきたい下地処理や状態を確認する方法についてお伝えいたします。

 

トタンとは?ガルバリウム鋼板との違い

下地調整の重要なポイント3 釘頭と下地強度の確認(トタン)

トタンとは亜鉛でメッキした薄い鉄板のことです。

建築資材には鋼(スチール)がよく使われ、一般的に鉄というのは、この鋼のことを指します。

 

昔からも住宅や倉庫など様々なところで使用されており、今では平板やリブなどデザインのバリエーションも増えています。

 

主流のガルバリウム鋼板も鋼板が基材になっており、その上にガルバリウムをメッキしています。

トタンとガルバリウム鋼板は、同じ基材を持ちますが、そこにメッキされているものが違います

 

トタン外壁の塗り替え時に大事な下地処理

トタン外壁の塗り替え時に大事な下地処理がこちらの2つです。

 

① 下地の表面を整えるケレン

② トタンを固定する釘の手直し

 

それでは各作業についてご説明します。

 

① 下地の表面を整えるケレン

下地調整の重要なポイント3 釘頭と下地強度の確認(トタン)

ガルバリウム鋼板は付着しにくい性質から一般的に塗り替え不要な素材。

それに代わりトタンは、経年劣化でメッキが摩耗し、定期的に塗装をする必要があります。

 

塗装する時期になっていると、下地には汚れや粉化物になった塗膜、錆など塗装の密着性を低下させる不純物がたくさん付着しています。

 

そのままの状態で塗装してもすぐに剥がれてしまうので、密着性を高めるためにケレンを行います

ケレンとはサンドペーパーやディスクサンダーなどを使って下地を研磨する作業のことです。

 

ケレンについてはこちらの「塗装の重要な下地処理の一つ!良好な下地に調整するケレンとはどんな作業?」で詳しく解説しております。

 

② トタンを固定する釘の手直し

下地調整の重要なポイント3 釘頭と下地強度の確認(トタン)

トタンは壁内にある木材を下地にして釘で固定しています。

この釘は風や雨、建物の動きなどで次第に浮いてきたり、抜けてきたりします。

 

年数が経過していればトタンが動きやすくなるため、塗装する前にぜひとも釘を手直しして下地を補強していただきたいのです。

 

しかし、トタンを止めている釘を一本一本チェックするのは数が多くて大変です。

そこで、次の項でトタンの下地強度や釘をチェックするポイントについてお伝えします。

 

釘頭や下地強度の確認方法

トタン外壁の釘頭や下地強度を確認するポイントはこちらの2つです。

 

① 釘が浮いて飛び出しているところをチェック

② 釘が残っていないところをチェック

 

それでは各ポイントをご説明します。

 

① 釘が浮いて飛び出しているところをチェック

下地調整の重要なポイント3 釘頭と下地強度の確認(トタン)

トタンは貫板という木材を下地に固定しています。

釘や木下地は年数の経過で膨張と収縮を繰り返し、釘で固定するという役目を果たせなくなってきます。

 

もし、釘が浮いて飛び出しているところがあれば、それは補強が必要なところです。

外壁から釘が出っ張っているので、目視で確認できます。

下地が良好なら再利用して釘を再打ち込みしてください。

 

② 釘が残っていないところをチェック

下地調整の重要なポイント3 釘頭と下地強度の確認(トタン)

もう一つは、釘が残っていないところをチェックすることです。

釘は等間隔に打ち込まれています。

 

もし、釘の間隔が飛んでいる場合は、途中で釘が抜けてしまっているところです。

きっとよく見ると釘が抜けて穴が開いているはずです。

 

下地の芯が残り、釘を打ってもしっかりと固定されるなら、下地を再利用して釘を再打ち込みしてください。

下地の状態が悪い場合は、コーキングを併用するなどの工夫が必要です。

 

もし腐食を起こしている場合は、下地を交換する必要があります。

この時はトタンも一緒に張り替える必要があります。

 

トタンは錆びる前に塗装で保護しましょう!

下地調整の重要なポイント3 釘頭と下地強度の確認(トタン)

トタンは経年劣化で錆びてきます。

釘が抜ければそこから水が流れ込み、壁内にある下地や土台まで悪い影響を与えてしまいます。

 

下地交換など工事規模が大きくなれば、その分だけ修理費の負担も増してしまうので、なるべく劣化が進行する前に対処しましょう。

 

トタンのように鉄は錆びる心配がありますので、5〜10年を目安に点検・メンテナンスを行なっていただくのが理想です。

 

リフォームの森では無料診断を実施しておりますので、建物の状態が気になっている方は、お気軽にご相談ください。

 

無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

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