外壁塗装・屋根塗装を自分でDIYできるか
投稿日:2019年3月15日 更新日:2024年12月29日
近年ではDIYが流行っていますね。外壁塗装も可能でしょうか?一見すると塗料をただ塗っているように見えますが、果たしてそうかというと、実のところ塗装は奥が深いのです。こちらでは外壁塗装や屋根塗装をDIYで行うとどうなのかご紹介したいと思います。
<外壁塗装をDIYするポイント>
1.道具と塗料だけなので安い
2.なにがあっても自己責任
3.品質が落ちても我慢できる
これがDIYで外壁塗装するときの大まかなポイントです。
1.道具と塗料だけなので安い
DIYなら「塗料」「刷毛などの道具」「高圧洗浄機」など必要なものを用意すれば塗装できます。塗装を行う上で用意するものをご紹介します。
【塗料】
「下塗り剤」「上塗り剤」を用意する必要があります。素材や状態に合わせて適切な塗料を選ぶことが大事です。「下塗り剤」には「シーラー」「プライマー」「フィラー」、「上塗り剤には「ウレタン」「シリコン」「フッ素」などの種類があります。
塗料についてはこちらの記事でご紹介しております。
「外壁塗装で使用する下塗り用塗料の種類と特徴を解説!」
「外壁塗装の塗料はどう選べばいい?種類と選び方を解説!」
【道具や材料】
刷毛、ローラー、スプレーガン、エアコンプレッサーなどの塗装する道具が必要です。刷毛やローラーはサイズに種類があり、塗装する箇所に合わせて使い分けます。塗装する道具の他に、傷や汚れを保護する「養生材」、建物に生じる隙間や外壁目地に打設する「シーリング(コーキング)」、下地を研磨するサンドペーパーまたはナイロンパッド、スクレーパーなども必要です。
【高圧洗浄機】
汚れや古くなった塗膜を洗い流すために高圧洗浄機が必要です。家庭用(8〜12mpa)だと水圧が弱いため、15mpa程度出せる高圧洗浄機が望ましいです。
高圧洗浄機は高いですが、それ以外ならそこまで費用が掛かりません。塗料と道具だけなら20〜40万円ほどで抑えられます。高圧洗浄機はレンタルを利用するのもいいでしょう。また、高所作業を行うために足場が必要です。足場は設置面積によりますが、20万円程度掛かります。
2.なにがあっても自己責任
DIYするなら自己責任は避けられません。とくに気をつけておきたいのが「転落事故」と「施工ミス」です。
【転落・転倒事故を起こすリスク】
塗装は高所作業があります。足場を設置せずに梯子をかけて作業するにしても転落するリスクがあって非常に危険です。転落事故で大きな怪我を負うどころか、命に関わる重大なリスクを覚悟しなければなりません。
【施工ミスで品質が低下。手直しで余計なコスト負担も掛かる】
施工ミスがあっても自己責任です。「ただ塗料を塗ればいいだけでしょ」と思っているかもしれませんが、冒頭でもお伝えしたように、塗装はとても奥が深く、ちゃんと決まった工程があります。適切な方法で塗装しないと塗膜が膨れたり、剥がれたりと施工不良を起こします。取り返しがつかないところまで被害を広げると、結局、業者にすべてを依頼してコストが二重にかかるケースも考えられます。
3.品質が落ちても我慢できる
自分で塗装するわけですから、品質が落ちても我慢しなければなりません。例えば、イメージしていた色と違っていたり、塗りムラが激しくでてしまうなどもあるでしょう。それもすべて我慢しなければなりません。
一人で建物一棟をまるまる塗装するにも日数とそうとうな労力が必要です。しかし、それだけ頑張って品質が悪いとなるとどうでしょうか?また、塗装前に行うシーリング処理は建物の防水性に関わってきます。誤った施工法だと雨漏りを引き起こすリスクも注意しなければなりません。
まとめ 基本的にはDIYはおススメしません
ここまで外壁塗装や屋根塗装をDIYで行った場合についてお伝えしてきました。DIYなら塗装業者に依頼するよりも費用をグッと抑えることができるでしょう。いまでは施工方法もインターネットで簡単に調べられる時代です。
しかし、それ以上にリスクも大きいということをちゃんと把握していることが大切です。簡単にできるようなことなら、私たちのような施工店が存在する理由がいらなくなってしまいます。
お仕事をしながらだと作業できるのも週に2日くらいです。1日に作業できる範囲が制限されれば色ムラや施工不良を起こすリスクも上がります。施工を専業にしている私たちなら適切なスケジュールを組んで工事にあたりますので、品質も確保されています。
仮に外壁塗装を業者に依頼しても80万円。DIYで40万円掛かるなら、その差額は半分の40万円です。これを10年で割ってみると差額が1年で4万円、一ヶ月なら3,333円です。差額の割にはリスクが大きすぎるように思えます……当社いたしましてはDIYよりも施工店に依頼していただけるほうが長く安心できるかと思います。
当社は無料診断を実施しておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
“mu”