屋根カバー工法とはどんな工事?屋根工事を始める前に知っておきたいカバー工法のポイント!
投稿日:2023年5月30日
目次
「屋根が古くなってきたなぁ……」
そう感じたら屋根リフォームを考えますよね?
屋根リフォームは「塗装」と「屋根葺き替え」、「カバー工法」の3つがあります。
この中で屋根を新しくできるのは「屋根葺き替え」と「カバー工法」です。
屋根カバー工法は葺き替えよりもコストが抑えられていますので、ご予算が限られている方におすすめです。
本日は「屋根カバー工法」とはどんな工事なのかをご紹介したいと思います!
【屋根を新しくしていただく時期や状態とは?屋根カバー工法とはどんな工事?】
屋根を新しくしないといけないというのはどういった状態だと思いますか?
屋根が傷んでいたり、古くなっているとしてもその状態は千差万別。
屋根材が割れている、棟板金が浮いているなどの症状なら屋根材の差し替えや棟板金の交換だけで済む話です。
それでは、屋根を新しくしなければいけない状態とはどういう状態かというと、ルーフィングの防水性能が低下して水が内部に入ってくるリスクが高くなっている状態のときです。
屋根を新しくするのを考えていただく時期は、そのルーフィングが寿命を迎える20年ほど経ったころです。20年以上経過したら「葺き替え」か「カバー工法」を考えていただく時期です。
屋根のメンテナンスについてはこちらの「なぜ屋根のメンテナンスは必要?屋根を放っておいてしまうリスク」もご覧ください。
【屋根カバー工法とはどんな工事?】
葺き替え工事だと屋根を解体しますから「なんだか大変そう」と思いますよね。屋根カバー工法は葺き替えとは違って解体が最小限に抑えられていますので、大掛かりな工事に躊躇してしまう方におすすめしやすい屋根リフォームです。
屋根カバー工法は、現在の屋根を残して、その上に新しい屋根を被せる工法のことです。
現在の屋根は残りますが、ルーフィングや屋根材、板金などが新しくなり、屋根の耐久性を向上させることができます。また、葺き替えよりもコストを抑えられること、工期が短くなるなどのメリットがあります。
それでは次に屋根カバー工法の施工手順をお伝えいたします。
【屋根カバー工法の施工手順】
屋根は下からだとどんな作業をしているかわかりません。
適切な施工をしてもらうためにもカバー工法の施工手順を押さえておきましょう。
屋根カバー工法は以下の手順で施工します。
【屋根カバー工法の施工手順】
1:足場設置
2:棟板金、貫板、雪止めの撤去
3:ルーフィング敷設
4:屋根材葺き
5:貫板、棟板金取り付け
6:コーキング防水処理
7:最終点検〜作業完了
8:足場撤去〜施工完了
屋根は高いところでの作業ですので、どんな作業をしたかわかるように各工程の施工写真を撮ってもらいましょう。
屋根カバー工法についてはこちらの「屋根カバー工法(重ね葺き工事)」もご参考にしてください。
【屋根カバー工法のメリット・デメリット】
【メリット】 | 【デメリット】 |
・解体や廃材が少なく低コスト ・工期が短い ・防音性と断熱性が高まる |
・屋根が重くなる ・下地の確認ができない ・劣化が激しいと施工できない ・雨漏りすると修理が難しい ・選択できる屋根材に制限がある |
カバー工法は低コストで屋根を新しくできるのが最大の魅力です。
工事期間も葺き替えよりも短くて、約1週間ほどで完了します。
また、屋根が二重になるため、防音性と断熱性も高まります。
カバー工法で気をつけなければいけないのがデメリットで挙げられる内容です。
まず一つ目が「屋根が重くなる」ということです。
屋根が重くなるということは、建物の重心が上がるため、地震の揺れが大きくなります。
そのため耐震性の低下が懸念されるため、カバー工法はできるだけ重量が重くならないように軽量な金属屋根を選ぶことになります。
デメリットで挙げている「選択できる屋根材に制限がある」というのは、屋根の重量が関係しているからです。
そして二つ目が「下地の確認ができない」ことです。
葺き替えなら現在の屋根を解体しますので、下地の状態を確認でき、それに応じて補修もできます。
しかし、カバー工法は現在の屋根で下地が隠れてしまっているため、万が一腐食していても目視で確認することはできません。
下地が腐食していると踏んだときにふかふかと沈むため、腐食を疑う症状が確認できればカバー工法はおすすめしません。
三つ目が「雨漏り」です。
屋根は雨漏りを起こす原因となりやすいのですが、カバー工法施工後に雨漏りしてしまうと修理が大変になります。
もし、雨漏りの原因が元々の屋根にある場合は、せっかく新しくした屋根を解体しなければ修理できません。
そのため、カバー工法を採用する場合は、現在の屋根で雨漏りしていないことが前提にあります。
劣化が激しい場合も雨漏りのリスクが高くなりますので、このような屋根はカバー工法をおすすめしません。
【屋根カバー工法の費用相場】
屋根カバー工法は葺き替えよりもコストを抑えられるのがメリットです。
また、カバー工法で採用されることが多い金属屋根は、耐久性の高いガルバリウム鋼板が主流ですので、メンテナンス性にも優れています。
屋根カバー工法の費用相場は7,000〜12,000円/㎡です。
ただし、屋根材が制限されているとはいえ、アクリルコーティングやフッ素コーティングなどグレードがありますので、選択する屋根材の種類で費用が変わります。
工事費用は屋根の面積で算出できるため、例えば100㎡だと70〜120万円(足場代別途)です。
屋根勾配(傾斜)が急な屋根は施工に影響して費用が高くなる可能性があります。
また、屋根足場も必要になりますので、相場よりも高くなってしまうでしょう。
工事費用は実際に屋根を見て見積もりする必要があります。
リフォームの森は無料で建物診断を行なっておりますので、カバー工法が気になっている方は、ぜひ当社の無料診断をご利用ください。
無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
【20年以上経った屋根は「葺き替え」か「カバー工法」をお考えください!】
20年以上経過した屋根はルーフィングが寿命を迎えるため、屋根を新しくすることを考えていただきたいです。
そのまま放っておいてしまうと、最悪は雨漏りを引き起こしてしまいますので、状態が悪くなる前に「葺き替え」か「カバー工法」をご検討ください。
カバー工法は解体や廃材が抑えられているため、葺き替えよりも安い費用で屋根を新しくできます。できるだけ大掛かりな工事をしたくない、予算が限られているなどのご要望がある方はカバー工法がおすすめです。
「葺き替え」と「カバー工法」の比較についてはこちらの「どっちがいい?屋根葺き替えがおすすめな人・屋根カバー工法がおすすめな人」で解説しておりますので、ぜひこちらもご覧ください!
“mu”
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