雨樋素材の種類と特徴、おすすめの雨樋素材を解説します!
投稿日:2024年10月28日
目次
雨樋は雨水をスムーズに排水するためにある大事な設備です。
年数が経過すれば次第に劣化し、いずれ交換する時期がやってきます。
雨樋は素材に種類があり、「どれを選んだらいいかわからない」というご相談をよくいただきます。
そこで本記事では、雨樋素材の種類やおすすめの雨樋素材についてご紹介したいと思います。
ぜひこれから雨樋工事をお考えの方は、ご参考にしてみてください
雨樋素材の種類
塩化ビニール樹脂
塩ビと略称でも呼ばれる住宅に多く普及する雨樋です。
代表的なのは積水化学工業のエスロン、パナソニックのシルビスケア、デンカのダンラインエクセルなどがあります。
表面は滑らかで汚れがつきにくい、価格が安価でありながらも十分な強度を持つ特徴があり、幅広く使用されています。
紫外線や熱に弱い短所があり、経年劣化で次第に硬質化を起こし、割れやすくなります。
近年では耐候性が向上した製品も多く販売されるようになりました。
銅
神社・仏閣など日本建築に昔から用いられています。
光沢のある銅色から緑青(ろくしょう)と呼ばれる青緑へと深みのある色に少しずつ変わり、経年変化の趣を楽しめるのは銅だけです。
緑青は銅の腐食を防ぐ保護皮膜としての働きもあります。
他の素材と比べて高価であること、酸化した部分が雨に流されると青緑色の水が流れること、酸性雨や瓦の釉薬などが原因で雨樋に穴があくなどの短所があります。
ガルバリウム鋼板
鋼板に「アルミ+亜鉛+シリコン」をメッキした金属です。
昔から使われているトタン(亜鉛メッキ)よりも耐久性が高く、錆びにくい特徴があります。
現在では主流の金属でして、雨樋にかぎらず笠木や水切り、屋根材、外壁材など様々なところで用いられています。
欠点は価格が高いことです。
ただし、耐久性が高くて長持ちなことを考えると長い目で見ればおすすめできる素材です。
メンテナンスフリーと言われていますが、メッキが傷つくと鋼板が露出し、そこから錆びて腐食が広がります。
ガルバリウム鋼板でも定期的に点検やメンテナンスが必要です。
アルミ・ステンレス
アルミやステンレスは腐食しにくい優れた耐久性が特徴です。
サッシやキッチンカウンター、お風呂の浴槽などにも使われています。
高い耐久性を持ちますが、高価なため一般住宅ではあまり普及していません。
スチール(パナソニック:アイアン)
スチールは鋼のことです。
パナソニックの「アイアン」はスチールと塩化ビニル樹脂のハイブリッド構造を持ちます。
亜鉛処理されたスチールを芯材にして、硬質塩化ビニル樹脂を被覆し、強度を保ちながら錆びにくい素材に仕上げています。
価格は塩化ビニール樹脂よりも高く設定されていますが、変形や歪みなどの弱点をスチールを用いることで改善しています。
雨樋素材別 比較表
塩化ビニール樹脂 | 銅 | ガルバリウム鋼板 | アルミ・ステンレス | スチール(パナソニック:アイアン) | |
費用 | ○ | × | △ | × | △ |
耐久性 | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
デザイン | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
雨樋素材別の比較表がこちらです。
デザインは個人の好みにもよりますが、塩化ビニール樹脂はプラスチック感が否めず、より洗練されたデザインは金属製のほうが優れている印象です。
おすすめの雨樋素材
費用を抑えたい方は塩化ビニール樹脂がおすすめ
価格を重視されるなら一般住宅に普及が多い塩化ビニール樹脂一択と言えます。
普及率が高いため、積水化学工業やパナソニック、タキロン、デンカなどメーカーや製品バリエーションも豊富です。
汎用性のある規格製品なら万が一部材が破損してもその範囲だけ部材交換できます。
価格と強度の両方を重視したい方はスチール+塩化ビニール樹脂構造の雨樋がおすすめ
塩化ビニール樹脂は経年劣化で歪みや割れが生じてくるため、より強度を求めている方は、スチールと塩化ビニール樹脂のハイブリッド構造を持つパナソニックのアイアンがおすすめです。
積雪やゲリラ豪雨、台風など自然災害に強いですから、毎年なんらかの災害にあう可能性が高い地域は塩化ビニール樹脂よりも強度の高いパナソニックのアイアンがおすすめです
変形や破損などトラブルを避けたい方はガルバリウム鋼板がおすすめ
さらに強度を求めるならガルバリウム鋼板がおすすめです。
変形や破損の心配がなく、金属製の中でも種類が豊富です。
メンテナンスフリーと言われていますが、メッキが傷つくとそこから腐食して錆を広げますので、定期的に点検とメンテナンスを行いください。
和風住宅なら銅がおすすめ
お住まいが和風なら相性のいい銅がおすすめです。
光沢のある銅色から味のある緑青へと移り変わる経年変化を楽しめる素材は銅以外にありません。
近年では改良がされて表面に銅を使い、水が通るところは錆びにくいステンレスを使用している製品も販売されております。
銅をご検討されている方は、取り扱う業者が少ないことだけご注意ください。
雨樋の修理方法についてはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
ここまで雨樋素材の種類についてお伝えしてきました。
各素材で特徴や価格などが異なります。
まずは、なにを重視するかを決めて素材を選定するのがポイントです。
塩化ビニール樹脂 | 銅 | ガルバリウム鋼板 | アルミ・ステンレス | スチール(パナソニック:アイアン) | |
費用 | ○ | × | △ | × | △ |
耐久性 | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
デザイン | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ご自身だけで考えて決めようとするのも大変だと思います。
こんなときは、ぜひプロの力をお頼りください。
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“mu”
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