金属サイディングとは?窯業系サイディングとの違いや特徴を解説!

投稿日:2024年11月28日

戸建て住宅の外壁材としてシェア率が高いサイディング。

そのサイディングにも窯業系や金属系、樹脂系、木質系などいろいろな種類があります。

 

素材の違いによって価格や性能、メンテナンス性などが違います。

本記事では、その中でも耐久性に優れている金属サイディングについて解説いたします。

 

金属サイディングとは?

金属サイディングとは?

サイディングとは工場で製造されるパネル状の外壁材です。

一貫した製造ラインで生産され、仕上がりが均一、現場ではサイディングを張るだけと施工性に優れています。

 

金属サイディングは、金属が素材に使われているサイディングのことです。

厚さ0.3mmほどの薄い金属板と熱の伝わりを防ぐ断熱材が裏側に取り付けてある構成が一般的です。

 

以前は亜鉛メッキ鋼板(トタン)が使われていましたが、いまではガルバリウム鋼板とSGL鋼板が主流になっています。

 

一枚あたりの大きさは、幅300〜400mm程度、長さ3000〜4000mm程度とサイズもそれなりに大きく、継ぎ目が少なくてスタイリッシュなデザインです。

継ぎ目が少ないと雨水の侵入リスクも軽減できます。

 

金属サイディングの種類と耐用年数

金属サイディングにも種類があります。

まずは素材の違いです。

 

【金属サイディングの種類】

・ガルバリウム鋼板

・SGL鋼板

・亜鉛メッキ(トタン)

・アルミ

 

金属サイディングは上記の種類があります。

 

  ガルバリウム鋼板 SGL鋼板 亜鉛メッキ鋼板(トタン) アルミ
耐久性
錆びにくさ ×
へこみやすさ ×
軽さ
耐用年数 30〜35年 30〜40年 20〜25年 35〜40年
価格 ×

ガルバリウム鋼板やSGL鋼板などの軽さを△にしていますが、これは金属サイディングの中での評価です。

重量は3〜5kg/㎡と窯業系サイディングの約17kg/㎡と比べたら十分すぎるほど軽量で、耐震性に優れています。

現在ではガルバリウム鋼板とSGL鋼板が主流です。

 

金属サイディングは「縦張り」と「横張り」があります。

サイディングを張る方向が異なり、デザイン性、工事費、性能にも関わっています。

 

窯業系サイディングと金属系サイディングの違い

  金属サイディング 窯業系サイディング
断熱性

軽さ
耐候性
メンテナンス性 ×
衝撃性 ×
施工性 ×
デザイン性
価格

 

窯業系サイディングは、セメントと繊維質を混ぜて成形し、窯の中で高温処理してつくられています。

シェア率では金属サイディングよりも高く、戸建て住宅に多く採用されています。

 

金属サイディングと窯業系サイディングの性能の違いは上記の表のとおりです。

総合的な性能では金属サイディングが優れています。

窯業系サイディングの価格は金属サイディングよりも安く抑えられ、シェア率が高いのもこのような理由からです。

 

金属サイディングは「スパン系」「フラット系」「木目調」「インクジェットプリント」などそこそこ柄を揃えていますが、窯業系サイディングほどではありません。

豊富なバリエーションの中からデザインを選びたい方は、窯業系サイディングがおすすめです。

 

サイディングのリフォームについてはこちらの「サイディングを張り替える時期とリフォーム方法」で解説しております。

 

金属サイディングのメリット

金属サイディングとは?窯業系サイディングとの違いや特徴を解説!

軽量で耐震性が高い

重量は3〜5kg/㎡と非常に軽量で建物に負担が少ない外壁材です。

地震による建物への負荷は、建物の重さに比例して増大します。

建物が重いほど地震時の揺れ幅も大きくなるため、軽量なほど揺れ幅が小さくなり、地震に対して安全な建物になります。

 

ガルバリウム鋼板やSGL鋼板なら錆に強く、メンテナンスにかかる負担が少ない

ガルバリウム鋼板やSGL鋼板は、錆びにくく高い耐久性を誇ります。

基本的に塗装は不要で、メンテナンスにかかる負担が少ないです。

 

昔から使われているトタンは、メッキが摩耗するとそこから腐食を起こしてしまうため、定期的に塗装が必要です。

ガルバリウム鋼板やSGL鋼板も基材が露出すると腐食を起こします。

擦り傷や打痕傷なども受けやすいため、状態が悪くならないように定期的に点検を行いください。

 

断熱性が高い

断熱材と一体成形した構造の金属サイディングは、高い断熱性を発揮します。

断熱性に優れている建物は、熱の流出が抑えられ、室内環境が安定します。

冷暖房効率も向上し、光熱費の低減につながります。

 

凍害の心配がない

寒冷地では外壁の凍害に気をつけなければいけません。

窯業系サイディングやモルタルは給水する性質があり、凍害によりひび割れや剥がれなどを起こします。

金属サイディングは表面が鋼板のため、吸水がなく凍害の心配がありません

 

金属サイディングのデメリット

金属サイディングとは?窯業系サイディングとの違いや特徴を解説!

価格が高い

窯業系サイディングや樹脂系サイディングと比べると価格が高いです。

ガルバリウム鋼板やSGL鋼板の塗装時では、密着性の低さから下地処理や専用の下塗り剤を塗るなど施工が特殊になるため、価格が高くなる傾向です。

実績のある業者でないと誤った施工をされてしまうので、信頼できる業者に塗装を依頼する必要があります。

 

擦り傷や打痕傷を受けやすい

擦り傷や打痕傷を受けやすく、衝撃性では劣ります

メッキが剥がれると、錆びにくいガルバリウム鋼板といえでもそこから腐食を起こします。

よくメンテナンスフリーと言われていますが、決してお手入れをしなくてもいいというわけではありません

 

海岸地帯や工業地帯、市街地、田園地帯など地域によってクリーニング回数が異なりますが、年に1回以上は水洗いしていただくと建物の美観性を保てます。

お手入れ方法はメーカーのホームページに紹介されていますので、そちらをご参考にしていただくといいでしょう。

 

外壁リフォームが気になったらリフォームの森におまかせください!

ここまで金属サイディングについて解説してきました。

シェア率では窯業系サイディングのほうが高いですが、その次に人気なのが金属サイディングです。

 

外壁を解体せずにその上に外壁材を覆うカバー工法では、建物への負担を軽減するために金属サイディングを用いますので、リフォームでも多く採用されています。

 

錆びにくく耐久性に優れ、軽量で地震に対しても安全です。

外壁材はいろいろな種類があり、建物の状態や形状、ご予算、お客様のご希望などで適した外壁材が変わってきます。

 

外壁リフォームをご検討していましたら、ぜひ当社へご相談ください。

建物診断や見積もりは無料で行っております。

経験豊富なスタッフがお客様にぴったりな工事プランをご提案いたします!

 

無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

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  • 安全衛生教育修了
  • 労働安全衛生法による技能講習終了
  • 他、多数

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