屋根塗装で必ずチェックしたい「縁切り」について解説!
投稿日:2025年5月25日
「縁切り」とは屋根塗装で行う工程の一つでして、屋根材の継ぎ目が塗膜で密閉されないように切り込みを入れたり、タスペーサーを取り付けたりして隙間を確保する作業です。
屋根材でもスレートの塗装で行い、塗装後の雨漏りを防ぐ大事な工程です。
縁切りという用語はきっと馴染みがないかと思いますので、はじめて見た方は「なんのことだろう」と疑問に思うはずです。
そこで本記事では、これから屋根塗装を考えている方に向けて「縁切り」について解説いたします。
屋根塗装で行う縁切りとは?
縁切りをしないとどうなる?
冒頭でお伝えした通り、「縁切り」は塗装後の雨漏りを防ぐ大事な工程です。
屋根材は軒先から棟に向かって重ねながら葺くため継ぎ目ができます。
その継ぎ目はとくに接着剤や釘を打って密閉されるわけではなく、隙間を開けたままにします。
「屋根に隙間があると水が入ってしまう」と思われるかもしれませんが、継ぎ目にある隙間は内側に流れた雨水を外に逃すために必要なものです。
また、屋根材の下にはルーフィングが敷かれているため、それ以上に水が浸透することはありませんのでご安心ください。
屋根材の継ぎ目にある隙間は残しておかなければならないものです。
しかし、屋根を塗装するとその隙間を塗膜で覆ってしまい、内側に流れた雨水の排出が滞ってしまいます。
密閉された状態が続くと湿気や水分がこもり、ルーフィングや野地板の劣化を早め、やがて雨漏りへと被害を発展させてしまいます。
雨漏りまで進行は思っているよりも早く、塗装後すぐに雨漏りした場合は、もしかすると縁切りが適切に行われていない可能性があります。
縁切りは2つの方法がある
「縁切り」はこちらの2つの方法があります。
・塗装後、塗膜をカッターなどで切り込み隙間を確保する方法
・タスペーサーを取り付けて隙間を確保する方法
各方法は手順が異なります。
【塗装後、塗膜をカッターなどで切り込み隙間を確保する方法】 | 【タスペーサーを取り付けて隙間を確保する方法】 |
1:足場設置 2:高圧洗浄 3:下地処理 4:下塗り 5:中塗り 6:上塗り 7:縁切り 8:手直し〜最終確認 9:足場撤去 10:お引き渡し |
1:足場設置 2:高圧洗浄 3:下地処理 4:下塗り 5:タスペーサー設置(縁切り) 6:中塗り 7:上塗り 8:手直し〜最終確認 9:足場撤去 10:お引き渡し |
上記の表のように縁切りをするタイミングが「塗装後」と「塗装の途中」で違いがあります。
これには大きな違いがあり、「塗装後に縁切り」をすると、
・仕上がった屋根を汚したり、傷つけたりする
・すべて手作業なため、精度が安定しない
・手間や時間がかかる
といった問題があります。
その問題を改善したのが「タスペーサーを設置する縁切り方法」です。
この方法にはこちらの利点があります。
・塗装途中で縁切りを行え、塗装後の美しい状態のままお引き渡しができる
・施工が容易で精度も安定している
・縁切りにかかる時間が短くなり、工期を短縮できる
タスペーサーなら塗装途中に縁切りを行えるため、余計な傷や汚れをつけずに美しい状態のままお客様にお引き渡しができます。
また、縁切りを手作業で行うとなると職人2人でも約1日かかってしまいますが、タスペーサーなら職人1人でだいたい2時間もあれば縁切りを完了できます。
これにより工期を短縮でき、足場の解体日も早まります。
縁切りされていない⁉︎
トラブルを回避するためにやっておくこと
縁切りは塗装後の雨漏りを予防するためにとても大事な工程となっています。
しかし、作業は屋根の上で行われるため、「本当に縁切りを行なっているか」お施主様側からだと直接確認することができません。
なにをしているか見えないことをいいことに縁切りを省くなど手抜きをする杜撰な業者がいることにも注意しなければなりません。
そこでトラブルを回避するためにやっておきたいことをご紹介します。
まず一つは「見積もりの項目」や「縁切りなど工事内容」について細かくチェックすることです。
見積もりだけを見るのではなく、業者から具体的に説明をもらうことも大切です。
優良な業者なら工事内容や使用する塗料などの詳しい説明がありますが、杜撰な工事をする業者だと説明が曖昧で、こちらから質問してもまともに答えてくれません。
見積もりの内訳もより具体的に書いてあることが重要です。
二つ目は「工事している写真を撮ってもらうこと」です。
工事の写真は施工写真といい、各工程を写真に納めてあることが理想です。
施工写真は業者によって対応が異なるため、前もって施工写真を撮ってもらえるか確認しておきましょう。
リフォームの森ではお客様に安心して工事をまかせていただけるように毎日の作業報告と工事写真のお渡しを行なっております。
アフターフォローも徹底しておりますので、工事後のこともご安心ください。
アフターフォローについてはこちらの「定期訪問サポート」をご覧ください。
まとめ 縁切りは塗装後の雨漏りを予防する大事な工程
ここまで縁切りについてお伝えしてきました。
縁切りはスレートの塗装で行う作業です。
塗装した時に塗膜で屋根の継ぎ目にある隙間を埋めてしまわないように縁切りを行います。
このため、縁切りが適切に行われていないと内側に流れた雨水が抜けなくなり、雨漏りを引き起こす原因となります。
雨漏りを予防する大事な工程ですので、これから屋根塗装を考えている方は、必ず縁切りの項目をチェックし、工事について業者から詳しく説明をもらいましょう。
縁切りについてはこちらの記事でもご紹介しておりますので、ぜひご一緒にご覧ください。
タスペーサーの重要性 ~雨漏りから屋根を守る、タスペーサーとは
“mu”
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