屋根・外壁塗装の下地処理の重要性を徹底解説!
投稿日:2022年8月26日 更新日:2022年8月27日
屋根や外壁の塗装工事をする際には、下地処理工程は重要です。下地処理をしないまま塗装工事をすると、塗料本来の耐用年数よりも早く、劣化症状が起きてしまうためです。しかし、屋根や外壁の塗装工事を検討する際に、下地処理の重要性について詳しくは知らないという方が多くいらっしゃいます。
ここでは、下地処理の重要性や下地処理を行わずに塗装した場合に起きるトラブルなどを詳しく解説していきます。
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下地処理の重要性とは
下地処理は、塗装工事をする際には欠かすことのできない重要な作業工程です。下地処理には、高圧洗浄で汚れを落とす、ひび割れなどの補修作業などがあります。
これらの下地処理が欠かせない理由については、主に以下の4つがあげられます。
◆塗料の密着度を高めるため
屋根や外壁は、日々雨風や紫外線にさらされています。そのため、色あせによるチョーキング現象で白い粉が出たり、ひび割れしたり、交通量の多い環境の場合は排気ガスで汚れたりします。また、日当たりや風通しが悪い立地条件のところでは、苔・藻・カビが発生しやすくなります。
チョーキングによる白い粉や苔・藻・カビ・サビ・排気ガスの汚れなどが付着したまま塗装すると、塗料の密着度は低く、塗装は長持ちしません。塗料の密着度を高めるためには、苔やカビや汚れなどをしっかりと落としてから塗装する必要があります。
◆耐久性を持続させるため
下地処理をしないで屋根や外壁材に付着した苔・藻・カビ・汚れなどをそのままの状態で塗装した場合には、塗料本来の耐久性を持続することができません。塗装する面と新しい塗料の間に、苔や藻やカビなどの塗料の機能を阻害してしまうものが挟まったままの状態は、塗膜が膨らんだり、剥がれたりなどのトラブルが起きる可能性があります。屋根・外壁塗装の耐久性を持続させるためには、劣化症状に合わせて下地処理をすることが大切です。
◆美しく仕上げるため
ひび割れなどの劣化している箇所にそのまま塗料を塗っても、塗装の表面が凸凹して仕上がりがきれいではありません。また、鉄製のベランダの手すりなどは、サビが発生しやすい箇所ですが、サビを落とすためのケレン作業をしないで塗装した場合も同様です。
さらに、破風板(はふいた)と呼ばれる箇所など、木製の部分が腐食していた場合も、そのまま塗装してしまうと仕上がりが凸凹してしまいます。仕上がりの色味や見た目を美しく仕上げるためには、下地処理は大切な作業工程といえます。
◆メンテナンス費用が抑えられる
下地処理をしないで屋根や外壁の塗装をした場合、塗料本来の耐用年数を迎えるまえに、メンテナンスが必要になってくる可能性があります。しかし、塗装前に塗装箇所の劣化症状に合わせて適切な下地処理を行えば、塗料の密着度が高まり、耐久性が持続できます。その結果、塗料本来の耐用年数の維持が可能になり、長期的にみてメンテナンスにかかる費用が抑えられます。
下地処理を行わずに塗装した場合に起こりやすいトラブル
下地処理を行わずに塗装した場合に起こりやすいトラブルは、主に5つです。詳しく解説していきます。
◆塗膜の剥がれ
塗装面の汚れや苔やカビなどが十分に取り除かれていなかった場合には、下地材に塗料がうまく密着しないため、塗膜が剥がれてしまうことがあります。
◆塗膜の膨れ
下塗り材を塗装したあとの乾燥時間が十分でなかった場合には、塗膜の膨れが発生しやすいです。塗装面と塗膜の間に閉じ込められた水分が気化して膨れが生じます。
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◆ひび割れの再発
ひび割れの補修を行わずに、塗装した場合にはひび割れが再発する場合があります。新しい塗料がひび割れの進行に追いつかず、いずれ割れてしまいます。
◆サビの再発
屋根や外壁に発生するサビは、塗料の防水効果がなくなった際に、金属と水分が触れて酸化した状態です。サビた箇所に、ケレン作業や防サビ剤をしっかりと塗布しない状態で塗料を塗ると、サビが再発する可能性があります。
◆雨漏りなどの漏水
塗膜の剥がれ・膨れ・ひび割れ・サビなどの劣化症状を放置したまま、塗装工事を行うと、雨漏りなどの原因につながる可能性は高いです。
下地処理の作業内容とは
では、具体的に下地処理とはどのような作業を行うのでしょうか。下地処理の作業内容について、詳しく解説します。
◆高圧洗浄作業
高圧洗浄作業は、下地処理の最初の作業工程です。既存の塗膜を除去するために行います。また、屋根や外壁の塗装面に発生した苔・藻・カビ・サビ・排気ガスなどの汚れ・チョーキングの粉なども、電動式の高圧洗浄機を使用してきれいに洗い落とします。苔・藻・カビなどは再び増殖してしまうこともあるため、洗浄剤を使用した「バイオ洗浄」をすることも。
◆ケレン作業
ケレン作業は、ベランダの金属性の手すりや、屋根の板金、鼻隠しなどの付帯部と呼ばれる部分に発生したサビを取り除く作業です。ケレン作業のうちの目粗しと呼ばれる作業は、金属だけでなく木製の箇所にも塗装面をなめらかにしたり、塗料の密着度を高めたりする目的で行います。また、塗料を長持ちさせることや、美観を美しくする目的もあります。
◆ひび割れ補修作業
ひび割れのことをクラックといいますが、クラックの補修は、クラック箇所にシーリング材を注入していく作業を行います。シーリング材が密着しやすいように、クラック部分をカッターや電動工具を使ってVカットまたはUカットします。そこへシーリング材を注入して表面をならします。
クラックには主に、塗膜がひび割れている状態の髪の毛くらいの「ヘアークラック」と、外壁の内部までひび割れが進行している「構造クラック」の2種類があります。
◆シーリング補修作業
シーリングは外壁材と外壁材のつなぎ目の部分を指します。シーリングの補修作業は、「打ち替え」と「打ち直し」の2通りです。打ち替えは既存のシーリングを取り外して新しいシーリング材を充填します。打ち直しは、既存のシーリング材の上に新しいシーリング材を重ねて充填する方法です。
◆目止め作業
目止め作業は、目止め剤を使用して下地材をなめらかにしたり、ひび割れ箇所を埋めたりする作業です。塗装面が下塗り材を過剰に吸い込むのを防いだり、塗料の密着性を高める役割があります。特に、リシン壁は塗料の吸い込みが激しいため、目止めをしっかりとしておく必要があります。
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まとめ
屋根や外壁の塗装工事において、下地処理は非常に重要な役割を担っています。下地処理をしないで塗装した場合に起きるトラブルや、下地処理作業の内容などを解説しました。屋根や外壁の塗装工事を検討する際には、下地処理を重要視して丁寧に作業してくれる業者を選ぶことが大切です。参考にしていただけましたら幸いです。
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