モルタル外壁の特徴と劣化症状、メンテナンス方法を解説

投稿日:2025年8月19日

モルタルは90年代まで主流の外壁材でした。

住宅に多く採用され、職人の手による仕上げはどの外壁材にもない意匠性の高さを感じることができます。

 

数こそ減りましたが、注文住宅では外壁にモルタルを採用するお家もあります。

モルタル外壁のお家も築30年ほどを迎えるところが多くなりました。

 

新築ではサイディングが主流になりましたが、外壁塗装などリフォームではまだまだモルタル外壁のお家に携わらせていただく機会がたくさんあります。

モルタル外壁は耐久性が高く、適切なタイミングでメンテナンスすれば長持ちします。

 

本記事ではモルタル外壁の特徴や劣化症状、メンテナンス方法について解説いたします。

 

モルタル外壁の特徴

モルタル外壁の特徴と劣化症状、メンテナンス方法を解説

モルタル外壁が普及したのは火災による影響でした。

それまでの建物は茅葺きや下見板など可燃性の素材が多く使われていました。

 

モルタルは主成分のセメントに水と砂を混ぜた外壁材です。

不燃性で強度が高い特徴があります。

定期的に塗装などのメンテナンスは必要ですが、耐用年数は一般的に約30年とされています。

 

現在普及するサイディングのように既製品を張り付けていくのとは違い、材料から職人の手でつくられていきます。

模様もリシンやスタッコ、吹き付けタイル、佐官仕上げなどいろんな種類があるのも特徴です。

職人が丹念に仕上げていくモルタル外壁は一棟一棟風合いが異なるどの外壁材にもない意匠性を感じることができます。

 

見た目が似ているコンクリートですが、モルタルとの違いは以下のようになっています。

 

モルタル:セメント+砂+水

コンクリート:セメント+砂利+砂+水

 

主成分は同じセメントですが、コンクリートは粒度の大きい骨材が使われているのが特徴です。

大きな骨材を使っているのは柱や基礎などだと強度が求められるからです。

 

こんな劣化症状はメンテナンスのサイン

モルタル外壁の特徴と劣化症状、メンテナンス方法を解説

劣化症状はメンテナンスを考えていただく大事なサインです。

モルタル外壁は素地そのものに耐水性があるわけではありません。

 

水を吸うと膨張や収縮などの動きが大きくなり、崩落を起こす危険性もあります。

長くご使用いただくために、普段から劣化症状が出ていないか確認して最適なタイミングでメンテナンスを行えるようにしましょう。

 

モルタル外壁に見られる劣化症状はこのようなものがあります。

 

【モルタル外壁の劣化症状】

・色褪せ

・汚れの目立ち

・コケやカビの発生

・チョーキング

・クラック

・塗装の剥がれ

 

塗装は以下の流れで劣化が進みます。

 

褪色→チョーキング→クラック→剥離

 

チョーキングとは塗料に含まれる顔料が表面に浮き出てくる現象のことです。

色が褪せてきたり、汚れが目立ってきたりしていれば塗装が劣化しているサインです。

 

チョーキング以降まで劣化が進行すると外壁素地にまでダメージを負ってしまいます。

症状が悪化するとクラックや外壁の崩落、雨漏りなど大きな被害を受ける心配がありますので、なるべくチョーキングまでの劣化初期の段階で対策することが望ましいです。

 

劣化症状についてはこちらの「外壁塗装の劣化を見逃さない!よく見られる劣化症状を解説!」もご参考にしてください。

 

モルタル外壁のメンテナンス方法

10年目 20年目 30年目

・点検

・外壁塗装

・外壁補修

・シーリングの打ち直し

・点検

・外壁塗装

・外壁補修

※必要に応じて外壁の張り替え又はカバー工法

・シーリングの打ち直し

・点検

・外壁の張り替え又はカバー工法

・シーリングの打ち直し

 

モルタル外壁のメンテナンススケジュールは上記の表が目安となります。

築20年目を超えると内部の劣化が懸念されるため、この辺りから外壁を内部から新しくしていただくことを考えるタイミングです。

日本の戸建て住宅の寿命は30年あたりが平均になっており、リフォームの他に建て替えをご検討していただいている方も多くいらっしゃいます。

 

以下にはモルタル外壁のメンテナンス方法と目的についてお伝えします。

 

外壁塗装

モルタル外壁の特徴と劣化症状、メンテナンス方法を解説

外壁塗装は建物の美観性の向上とモルタル素地の保護を目的に行っています。

塗装が劣化すると色褪せや汚れなど外観の変化が現れます。

外壁に触れたときに粉状のものが付いたらチョーキングが発生している証拠ですので、塗り替えをご計画するタイミングです。

 

外壁塗装の必要性についてはこちらの「外壁塗装はしなくても大丈夫?塗装の必要性と塗り替え時期を解説!」をご覧ください。

 

外壁補修

モルタル外壁の特徴と劣化症状、メンテナンス方法を解説

築10年を超えてくるとクラックなど損傷があることもめずらしくありません。

そのまま塗装するのではなく、クラックなど損傷がある場合はかならず補修を行うことが大切です。

塗装で隠せてしまいますが、それだと後々問題が発生する可能性があります。

塗装の寿命を短くさせる原因でもありますので、補修もご一緒にメンテナンスをご計画ください。

 

クラックについてはこちらの「外壁にひび割れ(クラック)が!補修方法をご説明」をご覧ください。

 

コーキング(シーリング)の打ち直し

モルタル外壁の特徴と劣化症状、メンテナンス方法を解説

モルタル外壁は窓や玄関、換気口など部材の継ぎ目(取り合い部)に生じる隙間をふさぐためにコーキング(シーリング)を充填しています。

このコーキングは10年くらいでひび割れや変色、縮みなどの劣化症状が出てきます。

コーキングが劣化すると内部に水が流れてきてしまいますので、外壁塗装とご一緒に新しくコーキングを打ち直すことをおすすめします

 

コーキング工事についてはこちらの「コーキング工事は外壁塗装と同じタイミングがおすすめ!」をご覧ください。

 

外壁材の張り替えまたはカバー工法

モルタル外壁の特徴と劣化症状、メンテナンス方法を解説

築20年を超えてくると防水紙や下地などの劣化が懸念されます。

外側だけきれいにしても内部に劣化があると雨漏りにつながる可能性があります

築20年を超えてきたら外壁塗装以外に外壁の張り替えやカバー工法もご検討ください

 

外壁の張り替えについてはこちらから

 

モルタル外壁のメンテナンスならリフォームの森におまかせください!

ここまでモルタル外壁の特徴や劣化症状、メンテナンス方法をお伝えしてきました。

モルタル外壁は耐久性が高く、適切なタイミングでメンテナンスすれば長くご使用いただけます。

 

外壁素地にダメージを負ってしまうと被害が大きくなり、修理費も被害があった分だけ掛かってしまいます。

タイミングよくメンテナスするには外壁に現れる劣化症状を見逃さないことです。

 

リフォームの森では外装工事全般を承っております。

建物診断や見積もりは無料で実施しておりますので、建物のメンテナンスのことでお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。

お客様のご期待に応える高品質な工事をご提供いたします!

 

無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

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保有資格一覧

  • 一級建築施工管理技士
  • 一級塗装技能士
  • 外壁劣化診断士
  • 外壁診断士
  • 有機溶剤作業主任者
  • 高所作業車技能講習終了
  • 足場の組立作業責任者
  • 安全衛生教育修了
  • 労働安全衛生法による技能講習終了
  • 他、多数

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